健康住宅づくりの落とし穴
中途半端なシックハウス対策は、家をダメにする。
化学物質の乱用が招いたシックハウス症候群
以前は、新築・リフォーム住宅の入居者が、目がチカチカする、頭やのどが痛い、めまい・吐き気がするといった症状を訴える事例をよく耳にしていました。これは、住宅建材や内装材に使用されている化学物質が原因と考えられ、「シックハウス症候群」と呼ばれています。


シックハウス症候群の原因を解明
シックハウス症候群の原因は、住宅建材や家具、日用品等から放出される様々な化学物質が原因と考えられています。コスト削減や利便性を追求して化学物質を乱用する一方で、住宅の高気密化やライフスタイルの変化によって、現代の住宅は慢性的な換気不足に。その結果、室内の化学物質濃度が高くなり、人体に影響を及ぼすようになったと考えられています。

■厚生労働省により指針値設定がされた物質の特徴と使用建材など
揮発性有機化合物
主要な用途
健康への影響
ホルムアルデヒド
合板用接着剤・壁紙用接着剤に用いる合成樹脂、防腐剤等 くしゃみ、咳、涙がでる、呼吸困難、結膜炎、刺激性皮膚炎など
トルエン
内装材等の接着剤、塗料、防水剤の溶剤等 皮膚や粘膜への刺激が強い、蒸気吸収による中枢神経への作用が強い、高濃度を長期的に曝露すると頭痛、疲労など
キシレン
内装材等の接着剤、塗料等 目やのど・気管などを刺激、蒸気吸収すると顔面紅潮などの熱感を覚える、中枢神経へ影響を及ぼす
パラジクロロベンゼン
衣類の防虫剤、トイレの芳香剤 頭痛、目の痛み、吐き気、食欲不振、肝臓や腎臓の機能を低下させる
エチルベンゼン
内装材等の接着剤、塗料、希釈剤等 目や粘膜の痛み、頭痛、めまい、皮膚炎、意識低下、眠気など
スチレン
ポリスチレン樹脂等を使用した断熱材、合成ゴム等 目や鼻への刺激、眠気、昏睡、脱力感、皮膚炎など
クロルピリホス
しろあり駆除剤、農薬 吐き気、頭痛、めまい、下痢、免疫低下
フタル酸ジ-n-ブチル
顔料、接着剤等の可塑剤 のど、気管支、胃の痛み、皮膚への刺激
テトラデカン
灯油、塗料等の溶剤 皮膚に対する刺激が強い
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
プラスティック可塑剤 目や粘膜を刺激
ダイアジノン
殺虫剤 目や皮膚を刺激
アセトアルデヒド
接着剤、防腐剤、写真現像用の薬品、香水、染料 目や鼻、のど、皮膚を刺激。二日酔いの原因物質の一つ
フェノブカルブ
しろあり駆除剤 倦怠感、頭痛、めまい、吐き気、腹痛、縮瞳など

住宅事情を変えた品確法・シックハウス対策法
厚生労働省が室内空気中の化学物質濃度の指針値を示している他、国土交通省等の関係省庁が協力して、シックハウス対策を行っています。そして平成15年にはシックハウス対策法も施行。 こうした法整備によって、化学物質の発散の少ない建材の使用や、住宅の高気密化に伴う「機械換気」が義務化に。ところが、シックハウス対策が進むにつれて、弊害も明らかになってきています。



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