木造住宅の天敵、「腐れ」とは?
腐朽菌の活動を抑えれば、木材の耐久性を発揮させられる

腐朽菌が繁殖するためには木材の他に3つの条件が必要
木材は腐るという弱点を持っています。どうして腐るのかというと、木材を養分として、腐朽菌が繁殖するからです。この腐朽菌の繁殖には木材という栄養分の他に3つの条件が必要。この条件がピタリと合わない限り、腐朽菌が生育することはありません。その3つの条件とは、水分と酸素と温度です。
腐朽菌繁殖の条件

腐朽しなかった「旧丸の内ビルヂング」のマツ杭
この生育条件をうまくコントロールしていた例が、「旧丸の内ビルヂング」のマツ杭です。「旧丸の内ビルヂング」のマツ杭は、水分の多い地下中にあり、酸素がなかったため腐朽しなかったのです。
また、意外に思われるかもしれませんが、現在でも帝国ホテルやランドマークタワーといった、多くの人が集まるビルの受水層として、木製の水槽が活躍しています。これも、水によって酸素が供給されない事から、腐朽しないと言えます。


住宅では換気計画と確かな施工が重要
住宅では、人間が生活するために酸素や温度は必要になるため、当然、水分をコントロールすることになります。換気が十分行き届く設計と間違いのない施工によって、腐朽菌の活動を抑え、木材が本来持っている耐久性を発揮させることができるのです。