木造住宅の天敵、「腐れ」とは?
防腐試験と腐朽対策

キソパッキンは腐朽防止に効果的
キソパッキン側面 の腐朽菌の菌糸の上昇の有無や、キソパッキンをはめ込んだ木材とはめ込まない木材の腐朽度(重量 減少率)を測定するために防腐試験(概要は下記参照)を実施しました。



TYPではキソパッキンの有無にかかわらず菌糸はコンクリート・ブロックを上昇し、米トガ材に達しました。しかしキソパッキンをセットしたもの(a)については約20日位 より、急に菌糸の活性が低下し、30日目には乾燥状態となり死滅。そのため腐朽されることが少なく6.2%の重量 減少率という結果になりました。
キソパッキンをセットしなかったもの(b)については腐朽が著しく進行し27.4%の重量減少率を示しました。COVではキソパッキンをセットしたものでは菌糸は米トガ材に達せず、重量減少率は0%で健全材の状態。一方、キソパッキンをセットしないものは重量減少率17.4%を示し、かなりの腐朽が進行しました。

キソパッキンは土台を腐朽菌からしっかりガード
以上の結果により、キソパッキンを基礎と土台材の間にセットすることは、土台材を腐朽から守ることに、かなり効果 があると考えられます。 また土台に腐朽菌が接触したとしても、土台材が基礎と接していないため木が乾燥しており、菌体が枯死してしまうことになります。


腐朽を防ぐために注意すべきこと
腐朽を防止するために、設計段階や施工段階、完成後のメンテナンスで注意すべき点がいくつかあります。ここではそのポイントをご紹介します。

1) 大きさ300cm2(床下換気面積)の床下換気口を5m以内に設け、床下が湿潤状態にならないようにする。近年は布基礎に換気口を設けず、土台下に部分的にパッキン材を入れ、布基礎と土台との間に空間を設ける方法もある。
2) 土台には耐久性の高いヒノキ、ヒバなどを用いるか、防腐処理した木材を使用する。
3) 基礎を高くし、土台及び床組を地盤から遠ざけ吸湿を防ぐ。
4) 構造耐力上主要な部材である土台・柱・筋かい等は、地盤面から高さ1m以内の部分には防腐処理を施す。
5) 小屋裏換気のために、有効な換気口を設ける。
6) 外壁の内部に水分が入ると乾燥が非常に遅くなるので、壁の内部は十分に換気が行えるようにする。(通気工法)
7) 地域によっては防蟻剤で土壌処理を行うか、布基礎と一体になたベタ基礎等を造って、地中からのシロアリの侵入を防ぐ(土壌処理はコンクリートより20cmの範囲)