木造住宅の天敵、「腐れ」とは?
脚光を浴びている乾燥材・集成材

乾かせば乾かすほど強くなる乾燥材
木材は、切り出した直後には含水率が高く、時間を経るにつれて乾燥・収縮し、反ったり曲がったり、ひび割れが生じてきたりするもの。そこで、あらかじめ木材を乾燥させて含水率を低くしたものが、乾燥材です。含水率が低ければ低いほど強度が増し、反り・曲がり・ひび割れを防ぐだけでなく、腐朽菌や蟻害から木を守ることができます。
JASでは住宅の柱などに使う構造用製材の乾燥基準として、含水率15%以下を「D15」、20%以下を「D20」、25%以下を「D25」と3つの区分を設けています。床下や1階の柱など特に耐久性を必要とされる箇所には、「D15」を満たした乾燥材が適しています。


乾燥材をパワーアップさせた集成材
木材は、十分に乾燥させれば非常に優れた耐久性を発揮しますが、十分に乾燥させるには時間やコストがかかります。そこで乾燥材に替わってよく使われているのが、構造用集成材。ひき板や小角材などを繊維方向を平行にして、必要な厚さ・幅・長さに揃えて接着剤で結合したもので、JASでは含水率15%以下、素材となる無垢材の1.5倍の強度という基準を設けています。
天然の木材には節や虫食い、腐れなどがありますが、結合する前にそうした欠点を取り除けるので、安定した品質で強度の高い商品を供給可能。信頼性の高い住宅建材として注目を浴びています。


自然に優しく、半永久的な耐久性
木材は断熱性や調湿能力に優れているので、四季のある日本の気候に最も適した住宅建材です。しかし木材は簡単に生産できない、限りある資源。小角材などから必要に応じた寸法の建材を生産できる集成材は、自然に優しい建材といえるのです。
また、燃えやすいイメージのある木材ですが、断面が大きいと表面が炭化するだけで、内部まで酸素が行き届かず、燃え尽きることはありません。それに乾燥材や集成材を用いた住宅は、腐朽菌・蟻害などを防ぐことができれば半永久的な耐久性を維持できるので、安心して住むことができます。