腐れの原因、それは「木材腐朽菌」といわれる菌が木材に寄生して、養分を奪っていくこと。木材腐朽菌が木材の主成分を分解するため、木材は強度を失ってしまいます。特に土台や柱といった住宅の骨組みの部分が木材腐朽菌に侵されると、屋根や壁を支えることができなり、家の寿命がぐっと短くなってしまう可能性があるのです。
木材腐朽菌は枯木や生木に寄生して、その養分を吸収し、木材を腐らせて成長していくキノコの類です。身近なものでは、シイタケやエノキタケも木材腐朽菌の一種。大切な家の木材を食い尽くしながら育ってしまうのですから、しっかりと対策を行う必要があります。
大引きの腐朽菌糸(白色)とカビ
小屋裏の腐朽
木材腐朽菌は、白色腐朽菌と褐色腐朽菌の2種類に大別されます。白色腐朽菌は広葉樹を好み、木材の主成分であるリグニンを分解して、白色のセルロースなどを残すため、木材を白く変色させます。一方の褐色腐朽菌は針葉樹を好み、セルロースなどを分解して、褐色のリグニンを残し、木材を褐色・黒色に変色させます。
■白色腐朽菌と褐色腐朽菌の特徴
木材腐朽菌
分解成分
主な種類
発生箇所
被害状況
白色腐朽菌
リグニン
(主に広葉樹を分解)
カワラタケ
カイガラタケ
スエヒロタケ
ホシゲタケ
多湿で通風・換気・日照の悪い羽目板・濡れ縁・板塀・窓枠など
木材表面に繊維状のほつれが生じる
褐色腐朽菌
セルロース
ヘミセルロース
(主に針葉樹を分解)
イドタケ
ナミダタケ
イチョウタケ
オオウズラタケ
多湿で通風・換気・日照の悪い、床下・地下室・水回り・モルタル壁内部・雨漏りのしている箇所など
亀裂が生じ、木材表面を指でつまむと粉状になる
こんな環境で木材腐朽菌は活性化する!
腐れとカビはどこが違う?
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2005.07 vol.04 木造住宅の天敵、「腐れ」とは? TOPへ