通気工法が住まいの耐久性を高める理由とは?
通気工法でカビもシャットアウト
(2005年7月7日・日経ホームビルダーイノベーションセミナーより)
通気工法は、木材にとって一番の敵である湿気を取り除くことができる工法のひとつ。壁耐力の劣化を最小限に抑えられるなどのメリットから、最近では多くの新築物件で通気工法が採用されています。
しかし、湿気を取り除けるとは言うものの、湿度の高い日本で完全に取り除くことは、実は困難。油断していると湿気が原因となってカビが発生することもあるのです。

空気の流れが速くなる場所には注意が必要。
床下空間では、横への換気流が働いています。もし途中の間仕切り壁に通気止めがなければ、空気を吸い上げ床下換気の流れを損なう原因となります。そして、空気が広いところから狭いところへ向かう際に、その流れや量を維持しようとするので、狭いところで急に風速が上がります。すると気流についていけない湿気の粒子が溜まって結露となり、黒カビの発生を促すことになるのです。このような「フィルター現象」を起こさないためには、間仕切りの通気止めをしっかりと行う必要があります。空気の流れをうまく誘導することが、大切なのです。 また、通気層内では透湿防水シートの重ね合わせ部分で、隙間が狭くなる恐れがありますので注意が必要です。

常に移動する換気流派は、木材の乾燥を促す
空気の流れが速くなるところには注意しなければなりませんが、土台の表面を流れる換気流は一箇所に留まることなく、常に入れ替わっているので、湿気がたまることはありません。むしろ常に移動する気流が木材の表面を流れることで、木材が本来持つ、自ら乾燥するための放湿作用を助長する効果があります。

室内にカビを侵入させてしまう通気抜け。
住宅では、シックハウス対策として排気のみを機械で強制し、給気は自然に流入させる「第三種換気」を用いることも多くなっています。第三種換気で排気をする際、給気口以外にわずかでも隙間があると、そこから室外の空気が室内に侵入してしまうことになります。
万一床下にカビ等が発生していた場合、換気をするたびにカビ菌が室内に取り込まれてしまうので、わずかな隙間にも十分注意しておかなければなりません。