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製品開発ストーリー

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独自の付加価値を生み出した樹脂被覆と業界初の抗菌化へのチャレンジ。

Joto独自の付加価値を加えよ。異種材料での表面被覆へのチャレンジ。

当社が樹脂枠を発売した当時から、樹脂枠を製造しているメーカーはすでにありました。もちろん同じ樹脂枠でも、その品質は当社が優位だと考えていましたが、さらなる差別化ができないかを考え、当社では表面被覆にチャレンジしました。目的は、耐候性の向上と見ばえの改善です。表皮用の樹脂材料には耐候性に優れた塩ビもあり、基材と同じ材料であれば被覆時の密着性はよくなります。しかし、材料の特性上、見ばえ向上には限界があり、耐候性も不十分。われわれとしては、耐候性も見ばえももっと優れたものにしたいと考えました。塩ビ以外の異種材料を被覆すると密着性を出すのが難しくなるのですが、そこは承知の上で異種材料被覆へのチャレンジを決断しました。

異種材料での被覆は、製品化までに色々と試行錯誤して苦労しましたが、耐候性の高い樹脂として開発されたアクリル系樹脂を最終的に採用しました。表皮に耐候性PVCを使い耐候性を向上させている商品もありますが、耐候性では当社の樹脂の方が絶対に強い。当社の樹脂枠が窓枠や玄関枠としても使えるのは、このためなのです。

カギは厚さ0.3mmの均一な被覆層。強くて美しい、Jotoの樹脂枠が完成。

紫外線対策という意味では、被覆の厚みは0.1mmもあれば十分です。ただ、それだと下地が透けて見えてしまい、美しさに欠けます。そこで当社は0.3mmの被覆厚みを目指しました。ドア枠のチリの部分も、わずかではありますが外側に露出する部分ですので、樹脂枠の表面や側面だけでなく裏側の一部まで被覆層を設ける必要がありました。

実際の生産ラインでは、基材塩ビ樹脂のメインの流れの上にアクリル系樹脂を押し出す2色成形で被覆層を作ります。溶ける温度が異なる被覆用樹脂に圧をかけて、コンマ数ミリという流路を通し、基材の上に乗せて被覆するため、製品ごとに金型を設計変更して試作を行い、さらに微調整が必要となります。裏側の被覆に気を使うと、表側の厚みがおかしくなったり……。左右非対称のものは本当に難しく、技術部門と工場部門が一緒になって製品を作り上げていっています。

また、樹脂の押出成形では、成形品の表面に押し出しの流れのラインがどうしても出てしまいます。塩ビは成形温度と分解温度が近く、ちょっとの条件の差で色が変わってしまいます。バラつきを抑えるために、白い顔料を入れれば見た目もよりきれいになりますが、それでは無駄にコストがかかってしまいます。当社はアクリル系樹脂を被覆することで、表面のすじや色のバラつきの問題をクリアしたわけです。もし商品をご覧いただく機会があったら、表面被覆の美しさをぜひご確認いただきたいですね。マットな質感ですじもなく、本当にきれいな仕上がりになっています。

Joto独自の付加価値を加えよ。異種材料での表面被覆へのチャレンジ。

おかげさまでロングセラーとなった樹脂枠ですが、発売当初から、さらに付加価値をつけられないかと、技術部門を中心に検討が進められていました。その一つとして、浴室や玄関などで使用されるドア枠ですので、抗菌機能があれば、お客様に喜んでいただけるのではないかとのアイデアがありました。

さっそくマーケティング部にて、住宅購入を考えている子育て世代193名にアンケート調査を行ったところ、抗菌・除菌に気を遣う方は81.3%、建材が抗菌化されていたら嬉しいと感じる方が88.6%と非常にポジティブな結果が得られました。日本人は基本的に清潔好きなのですね。「ちょっとした心遣い」という機能ではありますが、住まい手の方が喜んでくれるものなら、工務店のみなさまにも受けて入れてもらえるのではないかと考えました。

抗菌機能を付与するためには、抗菌材料を製品に添加する必要があります。ひとくちに抗菌材料といっても、有機系、無機系、ハイブリッドと実にさまざまな材料があります。そのなかから、コストは抑えつつ十分な機能を発揮できる材料を探し出すプロセスが始まりました。色々な抗菌材料サンプルをテストして、試行錯誤を重ねながら、できるだけ低添加量で抗菌性能を発揮でき、コストにも見合うものを見出しました。

抗菌性能については、お客様により安心して使用していただきたいと考え、自社試験だけではなく、SIAA規格に準じた抗菌性能を付与してSIAA認定を取ることを目指しました。当初は、アクリル系樹脂被膜製品のみの抗菌化を考えていましたが、お客様の事を考えると、それでは不親切で分かりづらい。やはり全ての製品に抗菌性能を付与すべきだと方針を変更しました。塩ビ単体材料製品では、塩ビにSIAA規格を満たす抗菌性能を付与する必要があります。塩ビはSIAA規格に準じた抗菌性能を失いやすく苦労しましたが、検討を重ね最適な条件を見出す事ができました。発売当初から念願であった抗菌化を、SIAA認定を取得した上で、全ての製品に展開する事が出来ました。

樹脂枠の抗菌化までには、多くの年月と労力、検討費用、試験費用がかかりましたが、できるだけ多くのお客様に抗菌樹脂枠を使用していただきたいと考え、価格は従来品と同じに設定しました。苦労して開発した製品を一人でも多くの方にお使いいただければと思います。

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