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設計士の自邸「house T」 2026-03-31
RhytHm architects 田坂涼
2026-03-31
RhytHm architects
田坂 涼
RhytHm architects
田坂 涼
【house T】
所在地:大阪府高槻市、 用途:専用住宅、 設計:RhytHm architects、 施工:green建築⼯房、 構造:木造、 規模:地上2階、 敷地面積:111.96 ㎡、 建築面積:62.95 ㎡、 延べ床面積:109.54 ㎡、 設計期間:2024年1⽉〜2024年6⽉、 施工期間:2024年7⽉〜2024年11⽉
【採用製品】鋼板製 WM防鼠付シャープ水切り
外壁の“土の質感”を引き立てる。ファサードを成立させた「線」のような水切り
まっすぐな“線”が、外壁の表情を生かす
まっすぐの線に等しいこのシャープ水切りは、水切りとしての役割を果たしながらも違和感なく馴染んでくれるので、表現したいものがしっかりと生きてきます。
より洗練さを求めるなら、土台水切りにおいてこの製品以外にはないと思っています。

「外を感じる」──暮らしの中に、変化と気づきを
この家は、私たち家族5人が暮らす住まいとして私が設計しました。
コンセプトは「外を感じる」こと。
日々の暮らしの中で、外を歩いているときにふとした変化に気づくように、家の中でも季節の移ろい、自然の美しさに触れることで、変化や気づきがあってほしい。
そんな毎日を積み重ねて、家族の暮らしがより豊かになればと思って設計を進めました。
中と外の繋がりだったり、家そのものが景色に溶け込むように、外観にも自然な表情を込めています。
目指したのは「自然的で、元ある土地が育ったような外観」
住宅の外観は自然的であって、元ある土地が育ったような印象を持たせたいと思いました。
住まいの様相を成すことは必然ですが、ファサードでは「動物の住処」のように見せることを意識しています。
土地にある「土」によって動物の住処が作られたような、なるべく自然に近い質感を作るために、外壁は土色で荒粒の吹付仕上げにしました。
力強いけど、優しい表情もある。
その質感を、自然への回帰を感じさせる、削ぎ落とされたシンプルなデザインに落とし込むことで素朴さを際立たせました。
外壁の質感を損なわない「土台水切り」
この外壁の質感とデザインを損なわない部材選びが、とても重要でした。
土台水切りは、外壁から基礎へとシームレスに繋げてくれるもの。もちろん、性能も担保してくれることが絶対条件です。
そのうえで、違和感なく溶け込んでくれるミニマルなデザインのものを探していました。
「見付けがない」ことで、線のように佇み陰影をつくる
そこで出会ったのが、Jotoのシャープ水切りです。
見付けがないことで、線のように存在し陰影をつくってくれる。その点に惹かれました。
ファサードでは、外壁にかかる常緑樹や、アシンメトリーにした切妻屋根の陰影が、時間とともに変化する様子を暮らしに重ね合わせて味わえるようにしたかった。
だから、このシャープ水切りの“影のような存在感”は、まさに探していたものだと感じました。
懸念点は「安全性」。意匠を損なわずクリア
先端が少し鋭くなっているので、子どもたちが触ったときに危なくないかなと、不安になる要素はありました。
ただ、意匠に影響が出ない範囲で安全性も考慮されていたので、そこもしっかりクリアになりました。
「性能はしっかり、存在はひっそり」──全体を成立させる部材
構造や設備など、住環境を整える上で必要な要素はたくさんありますが、暮らしの中で目に見える必要がない場合があると思っています。
今回のように建物全体としてコンセプトを表現したい場合は、隠す、あるいは周辺の素材と馴染ませるというような選択をします。
シャープ水切りは、性能はしっかりと、だけどその存在はひっそりと。
外壁の土色を引き立てる役割を担ってくれたおかげで、建物全体が力強くなったと感じました。
そんな細かい部分に支えられて全体がバランスよく成立しているので、部材選定のひとつとっても妥協できないと改めて感じましたし、そういう意味で他にはない唯一の土台水切りだと思っています。
設計士としての今後
これからも、住まう人の価値観や意識に触れて、その人にとって潜在的にある「心が落ち着く場所」「気持ちが安らぐ場所」を一緒に見つけながら家づくりに関わっていきたいですね。
さらに設計という手段だけに捉われずに、違う表現方法も探しながら、幅広く社会に貢献していきたいと思っています。


