シロアリの基礎知識 住まいの天敵、シロアリから住まいを守るには

木造住宅にとって懸念すべき問題のひとつがシロアリ被害です。
このページでは、シロアリの生態の解説や、シロアリ被害を防ぐためのお役立ち情報をご紹介します。

シロアリが及ぼす被害

食欲旺盛なシロアリ

シロアリは、木材や紙に含まれるセルロース・ヘミセルロースと呼ばれる成分を分解し養分としています。木材は芯材よりも辺材を、樹種としてはヒバやコウヤマキなどの堅い木材より、マツ・ベイツガなどの柔らかい木材を好みます。しかし、他に食べるものがなければ、樹種等を問わずに食べてしまうので、注意が必要です。

区 分 樹 種
  • 耐腐朽性・耐蟻性が高いもの
  • 耐腐朽性が高い、耐蟻性が中のもの
  • 耐腐朽性が高い、耐蟻性が低いもの
  • 耐腐朽性・耐蟻性が中のもの
  • 耐腐朽性が中、耐蟻性が低いもの
  • 耐腐朽性・耐蟻性が低いもの
  • ヒバ・コウヤマキ・ベイヒバ
  • ヒノキ・ケヤキ・ベイヒバ
  • クリ・ベイスギ
  • スギ・カラマツ
  • ベイマツ・ダフリカカラマツ
  • アカマツ・クロマツ・ベイツガ
【 エサを求めて活動範囲を拡げる 】
シロアリはゴムやプラスチックのような障害物があっても、かじって穴を開けられるものであれば突破してしまいます。発泡系断熱材などがシロアリの被害を受けたという報告もありますが、これも食料としてではなくエサを求めて活動範囲を広げるために、穴をあけたものだと考えられます。

排水管にこびり付く蟻道痕

シロアリが被害を及ぼしていくポイントは?

【 玄関周り部分 】
玄関土間(踏込み)周囲の基礎立ち上がり部分の外側は、外気や床下空気と接しています。最近では第三種換気が採用されていることが多いため、玄関内側は減圧状態になっており、年間を通じて外部、床下から玄関部分へ「通気漏れ」が生じやすくなっています。  この「通気漏れ」によってコンクリート面や木部に結露が生じやすくなり、この結露が木部を湿潤させ、カビや腐朽菌、そしてシロアリを呼び寄せる原因のひとつになっています。

玄関框の被害

【 外構部分 】
建物の外構で、木材とコンクリートや土壌を絶縁しなかったためにシロアリ被害が発生することもあります。松材の門柱が地中に埋め込まれたり、木フェンスの土台が化粧ブロックと直に接しているなどのケースです。適切な処理をせずに松材などを多用すると、シロアリを誘引してしまうことがあります。

外構部分

【 コンクリートのすき間部分 】
コンクリートの乾燥収縮により、基礎側面に設置された勝手口踏み台や給湯機の架台と基礎の間などにすき間が生じ、そのすき間からベタ基礎打継ぎ部の水抜き穴やセパレーターの穴を通ってシロアリが侵入することがあります。また、基礎に設ける配管スリーブと配管のすき間からシロアリが侵入するケースも確認されています。

ベタ基礎立ち上がりの
打継ぎ部分

シロアリ被害を受けるとどうなるのか?

木質土台や柱がシロアリ被害を受けると、木材がスカスカになり耐久劣化が生じます。その結果、大きな地震が発生した際に建物が倒壊する原因のひとつになります。実際、阪神淡路大震災で被害にあった家を見ると、3~4割はシロアリ・腐朽による倒壊・損傷でした。建物の主要な部分に被害が及ぶと、地震だけではなく自然災害や台風が発生した時に被害が大きくなることが予想されます。

地震で倒壊した家屋