小屋裏空間で求められる住宅品質vol.6「下屋の小屋裏換気について」

2階建ての住宅の場合、最上階の小屋裏空間だけではなく、1階の部屋の上に屋根がかかっている「下屋」の小屋裏空間も換気の対象となります。大屋根に比べて下屋の面積は小さいことが多いですが、小さくても湿気の対策は必要です。換気方法は大屋根部分と基本は同じで、軒裏、妻壁、水上部に空気の出入口である換気孔を設け空気の流れを作ります。

下屋であっても屋根断熱の場合は通気層が必要

下屋部が天井断熱ではなく屋根断熱の場合は、屋根通気をとる必要があり、軒裏に空気の入口を、水上部に空気の出口を設けなければなりません。下記の写真は、水上部に換気孔を設置した施工例で雨押えが換気孔を兼ねています。棟換気と同じく水上部分では野地板やルーフィングに通気量を確保できる大きさの開口をあけ、かつ雨水の浸入防止に配慮した施工とする必要があります。

バルコニー部分も湿気対策を行なっていますか?

住宅の品質管理をしっかり行っている住宅会社は、バルコニーの床下空間も下屋と同じく、湿気の対策を行っています。ただ対策の方法が下屋とは異なります。湿気対策の参考例をいくつかあげさせていただきます。

<参考例>

・外壁や手摺壁の通気層を通して水切り下から排湿する
・バルコニー床下空間が床合板で仕切られている場合は、通気孔をあける
・手摺壁の壁下地合板に通気孔をあけ、手摺壁内空間を通気経路として利用し、笠木下から排湿する
・排湿口となる水切り下や笠木下などに雨水浸入防止部材を利用する
・防水シートを貫通する手摺壁の通気孔などに雨水浸入防止部材を利用する

バルコニー床下空間の湿気対策参考例

次回のvol.7では、外気に接する床部分の換気・通気について設計・施工品質に関わる事例をご紹介させていただきます。

記事提供

株式会社ネクストステージ

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住宅会社の自社品質基準の構築や、建築現場での第三者監査など「住宅品質の安定と向上を具現化する」ためのコンサルティング事業を展開。

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